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貧乏人は医者にかかるな!―医師不足が招く医療崩壊 (集英社新書 413I) | |
永田 宏
集英社 2007-10 おすすめ平均 |
この本を読んだメモです。
OECD加盟国の中でも、日本は人口1,000万人あたりの医師数は少ない。
SICKO(シッコ)でイギリスの医療制度が絶賛されていたが、実際は医師不足で重症の患者が3週間待ちになったりすることもある。ただし、イギリスの医療は、全額税金で賄われるので無料。
アメリカも実は医師不足らしいけど、お金のない人は医療を受けることができないので、それが表面化していないらしい。ヒラリー・クリントンが大統領となって、国民皆保険を導入したら、一気にアメリカも医師不足の実態が明らかになるとされていた。
その他、ドイツやフランスの医療制度にも触れらており、日本以外の医療制度がどのようになっているのか視野を広げてくれる本である。
タイトルは過激だが、内容は日本の医療がどうなるか、冷静に論理的に書かれた本である。
日本のように少ない医師数で、世界的にみてもダントツで安い医療サービスを提供することは不可能。少子高齢化で、病気になる人口の割合が高くなっていく。医療費の抑制もしていかないといけないかもしれないが、根本的に医師不足に対処していかねば、重症患者が医師にかかれずに亡くなってしまうケースも出てくる可能性がある。
現状は国内で安い医療サービスを受けれる日本だが、医師の不足で医療サービスが受けれなくなると、メディカルツーリズムの動きも出てくると思われる。海外と提携する病院や、専門の旅行代理店も増えていく可能性が高い。ほぼ100%の確率で起こる動きなので、医療業界でビジネスをするものにとって、大きなビジネスチャンスでもある。