容疑者 室井慎次のあらすじと感想
★あらすじ
数日前に起きた殺人事件の被疑者として、ある警察官が取調べを受けていた。しかし、取調べの最中で逃走し、逃げる途中でトラックに跳ねられて死んでしまう。
被疑者の死亡という最悪の形で事件は終了するかに思えた。しかし、殺人事件の捜査本部長として、指揮をしていた室井が遺留品に不審な点を発見し、捜査を引き続き行なうこととなった。
しかし、事件を早く終わらせ、今回の被疑者死亡による不祥事による、警視庁長官の辞任を狙う警視庁。少しでも捜査を長引かせておきたい警察庁。
両方の思惑が違うことにより、室井に捜査をやめるよう、上からの圧力がかかる。それに屈しない室井刑事。しかし、とうとう不法な被疑者取調べを行なったとして逮捕されてしまう。
影から手を引いていたのは、東大法学部を卒業し、法を自在に操る灰原という弁護士だった。彼は警察組織でも逆らえないと言われている弁護士である。
それに対して、容疑者となってしまった室井の担当弁護士は、弁護士になって日の浅い新米女性弁護士の小原。はたして、室井は無事に容疑を晴らし、殺人事件の真相へとたどり着くことができるのだろうか?
★感想
踊る大捜査線シリーズらしい、テンポのよい作品でした。
ユーモアあり、シリアスシーンあり、オーバーな演技ありで、独特の世界観を作っています。
今回の作品の名場面は、室井が大学在学中に殺人事件を起こしたという、ショッキングな怪文書が出回り、その真相を喫茶店で語るシーンです。
少し泣けました。
ベストの選択だと考えてとった行動が、相手を追い詰めてしまう。
これが、この映画のキーワードだと思います。
最後の結末があっけない感じだったので、余計に喫茶店のシーンが印象に残ってしまいました。
★室井慎次を深く知るためのリンク
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