★★★「魂の昭和史」を読んで自己を見つめなおす!
魂の昭和史を読みました。
学校で日本史を習いましたけど、昭和史は駆け足で習ったので、あまり覚えてません。
皆さんもそうではないですか?
・・・ひょっとして、僕だけ?
この本、昭和史といいつつ、江戸時代からさかのぼって、昭和の時代まで書かれています。
昭和史を知るためには、江戸時代からの歴史の積み重ねを知らないと、理解できないからだそうです。
この本は、非常に読みやすい本です。
話しかけるような文体で書かれています。
わかりやすいのですが、歴史について深く考えさせられる本です。
一つの事実も、光を当てる方向が変われば見え方が違ってきます。
例えば、中国と日本の関係です
日本が中国に侵略したかどうか?
今も教科書の表現で問題になっていますよね。
でも、教科書に書いてある歴史は点でしかありません。
本当の歴史を知ることはできません。
日本が中国へ行った。そこで、戦争をした。
でも、その事実はあくまでも点。
その事実の意味を理解するためには、当時の背景、時代の流れ、関係者の思惑、経済環境を学ばなければいけません。
きっと、全てを理解したとき、点から線へ、「なぜそれが起こったの?」という、本当の意味を知ることができるのでしょう。
そうすると、”侵略”を使うかどうかは、些細な問題のような気がします。
まずは、歴史の背景を理解することが大切なのでしょう。
立場の違いによる問題は、大抵、自分のものさし(価値観)で相手を判断することから起こります。
ものさしの違いを学ばずに、自分で結論付けるから、なかなか問題解決できないのでしょうね。
事実は一つだけど、立場が違えば見え方は違う・・・覚えておかないといけませんね。
起業をすると、歴史から学ばなければいけないことがたくさんあります。
同じような失敗が繰り返し起きてきますからね。
歴史から学ばない者は、歴史が教えに来るという言葉があります。
歴史から、謙虚に学ばなければいけませんね。
今、僕達が、ここにいるのは、歴史の積み重ねです。
この本を読んでいると、日本で生まれ育った人は、たぐいまれなる幸せな国、幸せな時代に生まれたんだな~と強く感じます。
生きるために働くのではなく、ファンタジィ(自己実現)のために働ける国、、、バンザイ!!
日本で住んでいるのに、自分は不幸だと思っている人におすすめの一冊です。
・・・でも、ビジネスに直結する本ではありませんのでご注意ください。
「魂の昭和史」 (著)福田和也氏
おすすめ度: ★★★