しょぼい自分を大物に見せる技術とおバカな自分をおりこうに見せる技術
人の印象はなんとなくで9割決まるから、なんとなくの印象を高めようというアプローチの本です。冒頭に書かれている通り、自分の実力を高めて大物になるという王道から外れ、いかに努力せずに一目置かれる存在になるかという視点で書かれていておもしろいです
タイトルはふざけてますが、中身はすぐに使える実践的な内容のものもあって、意外に使える書籍です。
著者が心理学者であるので、理論的に裏づけのある大物に見せる戦略が満載です。
プレゼンや交渉術で使えるテクニックとして、「会話中に自分の体を触らない」とか「質問をうまくかわす4つのテクニック」とか「大物はゆっくりウソをつく」とかです。
振り返ってみると、思い当たるところがあって、なるほどと思いました。
また、普段から心がけたいなと思ったことは、「知識を身につけるには、覚えたそばから使っていくことだ。四字熟語も格言も、あるいは心理学の用語でも、覚えたものは口に出そう。口に出して使っていくうちに、ようやく自分の血肉になっていくのである」というところです。
そういや、新入社員のころ、上司がセミナーで聞いたことや、本で学んだことは、周りにいる人や家族をつかまえて話をするといっていた人がいました。その人は、話はおもしろかったし、頭の回転もよかったのですが、やっぱり学んだ知識をすぐに使って、自分のものにしていたからなのでしょうね。
努力しても、なかなか周囲の評価を伴わないという方は、是非、この本を読んでもらいたいですね。笑ってしまうところもありますが、僕が上に書いたように、なるほどと思う箇所も随所にあるはずですよ。
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